私が小学生だったころ、国語の教科書には、かえるくんとがまくんの登場する『お手紙』という物語が載っていました。娘の教科書にも『お手紙』は変わらず載っていて、がまくんたちは時代を超えて愛されているようです。
アメリカの本屋で、かえるくんとがまくんの原書を見つけました。今回は、『Days With Frog and Toad』というペーパーバックをご紹介します。
- 『Days With Frog and Toad』の概要
- 『Days With Frog and Toad』の難易度
- 『Days With Frog and Toad』の感想
- 『Days With Frog and Toad』はどんな人におすすめ?
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『Days With Frog and Toad』の概要
タイトル: Days With Frog and Toad
著者: Arnold Lobel
出版社: HARPER COLLINS
『Days With Frog and Toad』の難易度
この本は、文の作りがシンプルで、とても読みやすくできています。中学や高校英語には出てこないような語句もそれなりに登場しますが(例えば、Toad→ガマガエル)ちょこちょこ辞書を引けば、英語に自信のない方でも簡単に意味をつかめると思います。
『Days With Frog and Toad』の感想
この本は、教科書で見た『お手紙』の世界そのものです。まじめで働きもののかえるくんと、なまけもので自信のないがまくんが、まったりとした日常を繰り広げています。
64ページの本の中に、5つのショートストーリーが入っています。ふたりが一緒にたこあげをするお話や、かえるくんががまくんに怖い話を聞かせるお話、誕生日のプレゼントを贈る話など、2人のゆったりとした関係がほのぼのと描かれています。
この本の中で、私は最初の章である『Tomorrow』という話がいちばん気に入りました。散らかり放題のがまくんの家に遊びに来たかえるくんが「片付けしよう!」と提案するのですが、がまくんは「Tomorrow!」と答えてばかりで布団から出ようとしません。その後、かえるくんとのやり取りの中で、がまくんは「今家を片付ければ、明日らくちんに過ごせる!」ということに気付き、服を片付け食器を洗い、そうじも植物の世話も着々とこなし始めます。
のんびりしたあたたかな友情のストーリーで、読み終えると優しい気持ちになりました。
『Days With Frog and Toad』はどんな人におすすめ?
- 教科書の『お手紙』が好きな方
教科書で読んだことのあるかえるくんとがまくんのお話なので、全く知らない本を手に取るよりもとっつきやすいのではないかと思います。短い絵本なので読みごたえはありませんが、気軽に英語の絵本を読んでみたい方にはぜひともおすすめできる作品です。
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