私が3年前にTOEICを受けると決めて、初めて手に取ったTOEIC学習用参考書『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル(長本吉斉著)』を紹介します。
アメリカに住むようになって2年を経過した頃、私は無謀にも「TOEIC受けてみようかな?」と思い立ってしまいました。しかし英語は苦手で、アメリカで暮らすまでは高校や大学受験のための最低限の学習しかしたことがなく、「TOEICってよく聞くけどいったい何よ?」状態。
無知ながらもTOEICに興味を持った私は2016年に初受験したのですが、その際にまず手に取ったこの本を紹介していきます。
ちなみに私は1か月後にTOEIC受験をまた申し込んだところなので(3度目!!)、この本を見返しているところです。
著者の長本吉斉氏がなんだかすごい
TOEIC講師界のカリスマ?!
この本の著者である長本吉斉さんは、TOEIC対策専門塾AREを設立した人です。長本先生自身が20年以上TOEICの試験を受け続け、自身の経験から徹底的にTOEICを分析しつくし、独自の方法でTOEICで得点を上げる方法を教えています。
彼の設立した塾であるAREは、長本先生をはじめとした魅力的な講師たちが少人数制で参加型の授業行います。生徒は楽しみながら確実にTOEICに向けた力をつけることができるそうです。
自信に満ちあふれた文章が面白い!
著者は、自身をこのように表現しています。
私は、単に英会話学校の講師や大学講師としてTOEIC講座を受け持ち、TOEICの本を書く時だけ、集中的にTOEICを受験して研究する人間ではありません。東京という激戦区の中で、小規模ながらもTOEICの塾を主宰している人間として、365日教えること、そして教材開発に携わり、雨の日も風の日もTOEICを受け続けている人間です。
『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル』P5
長本先生は、TOEIC受験生として、そしてTOEIC教育の専門家として、最新のTOEICの動向を分析・洞察し続けているようです。
ところで、長本先生の実績への自信のうかがえる部分を紹介しますね。
(TOEICには基本的に「ugly、hate」などの否定的な単語は出てこないことを説明したのちに)
もし仮に上記の単語を見かけることがあったら、それはよほど例外的な場合か、本書が研究された可能性が高いことを意味します。うぬぼれと言われるかもしれませんが、敢えて言わせていただければ、どう見ても「長本が出ないといったら出す」。そういうことが過去に何度もありました。
『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル』P4
TOEIC製作者側にも研究される長本先生の偉大さと、それを公言できる長本先生の自信がよく見えた記述です。
「TOEICって何?」レベル私にぴったりの本
申し込みの方法から試験の形式まで網羅
この本は、本当に私のようなTOEICが全く初めての人に向けての細やかな内容が盛り込まれていました。
なんと受験の申し込み方法や、試験当日の日程のことなど、学習すべき内容だけではない、なんとも親切な作りです。この本のおかげで、私はTOEICの全体像を把握することができました。
試験の形式に沿った問題と詳しい回答
TOEICの試験はPart1からPart7まであり、1から4がリスニングテスト、5から7がリーディングテストです。
この本では、各パートごとの実際の模擬問題と解答、そして学ぶべきポイントが説明されています。この本1冊で、本番さながらの体験とともに、必要なポイントを確実に学習していくことができる作りになっていました。
この本がTOEICを学ぶのにおすすめできる理由
TOEIC頻出単語がふんだんに盛り込まれている!
この本は、TOEICに特化した特別な本として、TOEICの出題範囲を超えたた単語は入れていません。
『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル』P4
長本先生は、模擬問題の中に、TOEICに頻出する単語をふんだんに盛り込んでいるそうです。単語選びにはとても力を入れているとの記述がありました。
実際、私がこの本を初めて学んだ時には「merger(合併)、representative(代表)」など私の頭には一切なかったビジネス用語がガンガン登場して、語彙にヒィヒィ言う状態だったのですが、この本で学んだ単語は確かにTOEIC試験に出題されていました。
TOEICの出題傾向を徹底分析しているらしい
長本先生のTOEICの出題傾向分析は鋭く、Part1からPart7までの出題傾向と対策について、とても丁寧に解説されています。何を学んだたら良いのかわからない初心者の私には、「こういうものが出題される」と教えてもらえるのがありがたかったです。
本番と同じ形式で学べる上に解説がめちゃくちゃ丁寧
TOEICの学習をするならまずやるべきと言われている公式問題集ですが、実際、私の持っている『TOEICテスト新公式問題集Vol.6』は、解答の解説があまり丁寧ではないように感じました。
私には、『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル』の解説の方が理解しやすかったです。4択問題で、ついつい選んでしまいやすいものやどうしてそれと間違いやすいのか、正解するための考え方など詳細に示してあり、とても便利に感じます。
思わずやる気アップ!長本節がハマる人にはハマる
長本先生の文章は個性的で癖になる、というのがこの本の一つの特徴です。好みは分かれそうですが、もしハマれば、長本先生の熱意に励まされ、より一層TOEICの学習がはかどるのではないでしょうか。
まとめ
以上、『はじめての新TOEICテスト完全攻略バイブル』についてまとめてみました。TOEIC本はたくさん出版されていて迷うところですが、よかったらこの本で学習してみてはいかがですか?