久々に、ボリュームのある洋書を読破できました。今回読んだのは、Sharon Creechさんの『Walk Two Moon』です。
以前読んだCreechさんの『Absolutely Normal Chaos』がとても面白かったので、この本はぜひ読みたいと購入したまま、2年くらい本棚で熟成させていました。。。
最近オンライン英会話をやめて時間を作れるようになったので、久しぶりに手に取ってみました。その後やっと読みえ終えることができたので、感想などを書いておこうと思います。
『Walk Two Moons』の概要
タイトル:Walk Two Moons
著者:Sharon Creech
出版社: HarperCollins
対象年齢:8~12歳
日本語翻訳版:『めぐりめぐる月』もきかずこ翻訳、 偕成社
『Walk Two Moons』の難易度
英語の小説を読むのは久しぶりだったのもあり、最初の方は手間取りました。ニュースの英単語とかなり違って、見知らぬ単語も割と出てきます。すいすい読める部分と、わからない単語だらけで戸惑う部分とがありました。
でも、私のつたない英語力でも読み通すことができ、内容をほぼ確実に理解できたように感じます。
感覚的には、同じ作者の『Absolutely Normal Chaos』よりもちょっと読みにくかったような気がします。Sacharの『HOLES』よりは簡単で、『There's a Boy in the Girls Bathroom』よりは難しいと思いました。
『Walk Two Moons』の感想
主人公のサラマンカは、母親が家を出て行ってしまった後、2000マイルも離れたオハイオ州に引っ越すことになりました。今は父親と二人で暮しています。
母を思いふさぎ込んだ彼女は、ある日、祖父母と3人で母親の元まで約1週間の車旅をすることになります。その長い長い旅の間、サラマンカは祖父母に、自分の友人であるフィービーの物語を話して聞かせます。
祖父母と過ごし、友人の身の上話をしていくうちに、サラマンカはいろいろなことに気付き始めます。自分のしてきたことの意味を、客観的に理解するように成長していくのです。
ストーリーがとてもうまく作られていて、最終場面で大どんでん返しがありました。世界をひっくり返されてしまい、私は呆然としました。そういうことであったなら、最初からのサラマンカの言動は、みんな意味が違ってきてしまう・・・。
とても悲しくて切なくて、でもじんわり暖かいストーリーでした。
読み進めているあいだ、3分の2くらいはエンジンがかからず、何とか頑張ってページをめくっている状態でしたが、その後はストーリーに引き込まれてぐいぐい読まされました。
そして一回読み終わった後、もう一度最初からページをめくると、あちこちに伏線が張られていたことに気づかされます。1回目には何も感じずに、変な羅列だなあと思って読んだ「サラマンカの怖いものリスト」が、実は裏にしっかりとした意味があったり。
これはもう一度、きちんと読み直す必要があると感じているところです。
まとめ
以上、『Walk Two Moons』の感想をまとめてみました。私のつたない英語力でも十分理解できるし、読み応えのあるストーリーでした。
興味のある方は、ぜひともご一読ください。