スパトレは「確実に英語力を身に付けることを目的とした英語トレーニングサービス」です。
「自習チェックと学習方法の指導」を大切に、英語トレーニングを行っているようです。
説明を聞いてもサービス内容をあまりつかめなかったので、わたしは実際にスパトレの7日間無料トライアルを体験し、スパトレのサービスについて探ってみました。
スパトレの初回実力診断テストの体験談
初回実力診断テストの流れ
スパトレレッスンの第1回目、実力診断テストはSkype Meet Nowを使って行われました。
まずは担当トレーナーとの簡単なあいさつののち、すぐにテストが始まりました。
テストの内容はこんな感じです。
- Dictation(ディクテーション)
- Listening comprehension(聞き取り理解度テスト)
- Vocablary(単語テスト)
- Speaking(スピーキングテスト)
- Interaction(インタラクションテスト)
- Reading(リーディングテスト)
実力テストの感想
テストを受けた感想としては、「難しい!!」と思いました。
Dictation(ディクテーション)
惨敗でした。
かっこの中の英語を聞き取って埋める問題でしたが、スペルを正しく覚えていなかったり、時制が聴き取れなかったり、うっかりチャットボックスで画面が見切れたままディクテーションしたので尋ねられている部分を勘違いしたり。。。
Listening comprehension(聞き取り理解度テスト)
2問の聴き取りテストをしました。
1問目は内容をつかめましたが、2問目は単語をいくつか拾えただけでした。
結果、拾えた単語で偶然正解してしまいました。
Vocablary(単語テスト)
12種類の英単語を見せられて、「見たことがあるか」と「意味を知っているか」をそれぞれ尋ねられました。
中盤以降、知らない単語だらけになりました。
Speaking(スピーキングテスト)
あるシンプルなテーマで、1分間スピーチをしました。
緊張のあまり、本当にズタズタな喋りをしていてしまいました。
後から録画を見直して、あまりの恥ずかしさに頭を抱えました。録画って自分でしたことがなかったのでとてもありがたいです。しかし見るのは本当に苦行です…。
Interaction(インタラクションテスト)
あるシンプルなテーマで話をしました。
その後、トレーナーからいくつか質問を受け、それに回答をしていきました。
テスト中には何とか回答をしていたつもりでしたが、あとで録音を聴くと本当にひどくでつらくなりました。
Reading(リーディングテスト)
いちばん難しかったのが、このリーディングテストです。
文意が全然取れませんでした…。
初回実力診断テストの結果
テストがあまりにできなかったので、ズタズタな結果が来ると思っていたら、思いがけずスコアの高い部分もありました。
意味理解については、拾えた単語でなんとなく答えて当たってしまっただけなので、本当はもっと低いのでは、と思います。
今まで多くのオンライン英会話でレベルチェックを受けてきて、スピーキング中の文法は常に低評価だったので、今回の結果には驚きました。現在使っているオンライン英会話で、文法の総復習を終えたところなので、効果が出ているのならばうれしいです。
他の部分は大体5程度なので、総合的に力を伸ばしていく必要があると分かりました。
日本人トレーナーによるカウンセリングの体験談
自分の英語学習の目標を確認したのち、おすすめの教材を教えていただきました。
実力テストを受けただけでは、どのレッスンを選べばよいのか、どのレッスンが何をする場なのか、送られた資料を見てもつかめずにいました。しかし、今回のカウンセリングを受けて、どの教材はどんな内容なのか、そして何を学ぶことができるのかが具体的に見えてきました。
このカウンセリングを受けているうちに、私は3つの教材を使ってみようとおもいました。
それは次のものです。
- 市販の書籍「金のフレーズ」を使ったシャドーイングとエクスプレッションビルディング
- コミュニケーションストラテジー
- TED-ed
スパトレでの体験レッスンの感想
レッスンを受けてみたのは、次の3つです。
- シャドーイング(金のフレーズ使用)
- コミュニケーションストラテジー中級
- TED-ed
雑感
レッスンへの感想はうまくまとめられそうにないので、簡単に書いてみます。
シャドーイングのレッスンは、特に発音を修正されたわけでもなかったし、オンラインで講師と一緒に行う良さを感じることはできませんでした。一人でシャドーイングの自習をするモチベーションづくりにレッスンを予約しておくようなイメージでしょうか。講師によっては指導方法が違うのかもしれません。
コミュニケーションストラテジー中級のレッスンは、超特急で過ぎて行きました。早口の講師に割り込んで、規定のフレーズを使ってみる練習なのですが、講師のマシンガントークのどこに口を挟めるか必死でした。さらに、わたしの話す内容は規定されていて、しかも「この観点で答えてほしい」という講師の要求をくみ取って話さなければならないので、話す内容に自由度はありません。スパトレのレッスンは会話の方法を練習する場であり、会話を楽しむ場ではないことを痛感しました。
TED-edについては、わたしのレベルがまるで追いついていなかったためか、びっくりするくらい厳しい評価(スパトレスコア)をいただきました。この時はネットワークが悪く音が何度も途切れてしまうハプニングもあり、うまくかみ合わないままレッスンが終わってしまいました。その後に厳しいスコアをいただき、気持ちがちょっと萎縮してしまいました。
スパトレの長所
- 徹底して特訓できそう
- レッスンの録画が送られてくる
- 面白そうな教材がいっぱい
- リスニングが伸びそう
スパトレは、英語力アップに振り切って作られているように感じました。
よそのオンライン英会話で毎日楽しくおしゃべりしているけれど、刺激が足りないと思い始めたわたしには、スパトレの「ガチさ」に興味を持ちました。課題の提出は自分への良い負荷になりそうだとも思いました。特にわたしは英作文が好きなので、宿題に英作文のある課題をぜひともやってみたいと思いました。
レッスンの録画が送られてくるのも、便利だと感じました。
わたしは自分の英語を聞くのが本当に苦痛で、自分で録画したことがありません。しかしスパトレならば強制的に送られてくるので、これはありがたいです。我慢して自分の英語を聞くことで、学べることが多そうだと思います。
また、スパトレの教材はよそのオンライン英会話と違ったものがたくさんあり、ぜひとも使ってみたいと興味をそそられました。
ライティング教材やディスカッション教材、「鬼滅の刃」「ジブリ」「ELON MUSK」など興味深いタイトルの多読用教材、 その他ビジネス用の教材も豊富で、いろいろ試してみたいと感じています。
そしてもう一点、スパトレの講師は早口の方が多い印象でした。容赦なく話をしてくださるので、リスニング力は鍛えられそうだと感じました。(これに関してはお世話になった数人だけなので、全体像ではないかもしれません)
スパトレの短所
- 会話を楽しめないかも
- はじめての時、どうすべきかわかりにくいことが多々
- 早口に圧倒される
「スパトレは英語を話すための訓練の場。楽しくお話する場所ではない。」
これは学びに特化した素晴らしいシステムですが、ちょっと寂しいとも感じました。スパトレのレッスンを数日行った後、いつものオンライン英会話でゆるい雑談交じりのレッスンをしてみたら、とても平和で癒されました。。。
スパトレのレッスンにはいろいろ決まったやり方があるようで、それを把握するまでがわたしには難しそうだと感じました。
例えば課題ごとに宿題の種類も違います。提出方法もワードファイルをアップロードと手間がかかります。各レッスンの最初には、前回のレッスンの単語テストが入ります。単語テストの出題方法は、私の経験ではレッスンごとに違いました。ライティングを講師に見せる時には、スカイプで画面共有をしなければならないようです。などなど、慣れれば何でもないことかもしれないけれど、初老のわたしにはひとつひとつ覚えていくこと自体、結構ハードルが高いと感じました。
講師が早口なので、ちょっと圧迫感を感じつつレッスンを受けたのも事実です。
講師が早口なのはリスニング力を鍛えるのによいのですが、わたしの精神には負荷が大きくて、のびのび会話しにくかったです。
まとめ
スパトレの実力診断テスト・カウンセリング・レッスンを体験してみた結果思ったことを、正直に書いてみました。
スパトレに対しては、かなりアンビバレントな気持ちでいます。やってみたい教材が多く刺激的なので入会しようと思いつつ、レッスン中のプレッシャーにおびえてしまう気持ちもあります。
とりあえず1週間では納得のいくまで試せなかった気持ちがいちばん強いので、今のオンライン英会話の契約が終わったら、切り替えてスパトレをとりあえず1ヶ月試してみようかと考えています。