洋書で英語学習している人に大人気の「The Giver」を読み終えました。
この本はディストピアSF児童文学だそうで、今まで読んだことのないジャンルの洋書です。重々しい表紙からなんとなく難しそうな雰囲気が漂っていて、わたしは「The Giver」を最後まで読み終えることができるか不安を感じながら、読みはじめました。
今回は、LOIS LOWRYさんの『THE GIVER』について、感想などをまとめます。
『THE GIVER』の概要
- タイトル:The Giver
- 著者:Lois Lowry
- 対象年齢:11歳以上
THE GIVERは、日本語に翻訳されています。
- 日本語版タイトル:ギヴァー 記憶を注ぐ者
- 著者:ロイス ローリー
- 翻訳:島津 やよい
- 出版社:新評論
また、『THE GIVER』は、『Gathering Blue』『Messenger』『Son』と並んで『Giver Quartet』と呼ばれており、連作になっているようです。
『THE GIVER』の難易度
SFなので難しいのでは?と恐れながら読みはじめましたが、意外と読みやすかったです。知らない語彙が多く出てきて戸惑いましたが、調べながら最後まで読みとおすことができました。例えば「dwelling」は何度も出てくる重要な言葉ですが、わたしにとってはこの本ではじめて出会った単語でした。
英語力不足で意味の取れない部分が時々出てくるなあと思いながら読んでいたのですが、読み進めていくと、実はその読み取れなかった部分がストーリーの「核」だったりしました。あえて分かりにくく描かれている部分がところどころ出てきますが、先まで読めばすべてが分かる仕組みになっていました。
例えば、時々出てくる「Release」という単語について、このストーリーの中ではどのような意味が当てはまるのか分からずに読み進めていました。そのうちに、ストーリーの中で「Release」の指し示すものがはっきり分かってきました。
わたしには、『The Giver』は『Holes』よりも簡単で読みやすかったと感じています。しかし現在のわたしは、Holesを読んだ3年近く前より読解力が上がっているため、The Giverをより簡単に感じるのかもしれません。
『THE GIVER』の感想
主人公のJonasは、とある管理されたコミュニティの中で、父と母、そして妹と4人で暮らしています。
このコミュニティでは、人は自由がありません。子どもたちはみな12歳になったら、年長者に決められた職業に就くことに決まっています。
Jonasには、過去の記憶を引き継ぐ者「Reciever of Memory」という役職が与えられました。この仕事についてから、Jonasは管理社会の裏側をどんどん知るようになるのでした。
この本は、ストーリーの先がとても気になって、どんどん読み進めることができました。JonasがReceiverになってから暴かれていく事実には、衝撃の連続でした。管理社会のエグさはかなりのもので「これが児童書なのか?!」と疑ってしまったほどです。
とても引き込まれて一気読みしてしまいました。最終的に、どう感想を持ってよいのかうまく表現できないけれど、読後の満足感は高かったです。
まとめ
LOIS LOWRYの『THE GIVER』について、難易度や感想についてまとめてみました。
読みやすくて内容も興味深くて、英語学習者にはぜひともおすすめできる1冊だと感じています。